早稲田大学実践起業インターンREAL

早稲田大学とビジネスバンクグループが共同で実施する「実践起業インターンプログラム」です。

ブログリレー第4回 「良いですね!」で満足してはいけない

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引き続きVLEAP.の松広より実践企業インターンREALブログリレー第4回を執筆させていただきます!

今後、起業を目指す方やREALに参加される方に少しでも参考になればと思います。

簡単に私の紹介をすると、理工系の修士課程の学生で新しいテクノロジーやその社会実装に興味があります。REALでVRに着目したアイディアを出したのは、まだ成熟していないチャレンジングな市場であったことと、VRという技術が人々の社会を変える姿を見たいというモチベーションがあるからです。その中で、直面した2つの課題と反省を簡単にお伝えしたいと思います。

本当にその開発は必要か?

幸運にも、VLEAP.はたった5名のメンバーの中に3名もVRの開発ができる人材がそろっているチームでした。

そこでREALが始まってまず始めたことはプロトタイプ開発でした。

しかし実際に機能の実装を始めるとどうでしょう、とても重労働かつ時間がかかるのです。いくらでも開発要素は増えていきますし、謎のエラーと戦う日々。ヒアリングや営業どころではありません。何とかプロトタイプとしてのモノが完成したのは、想定より三か月も後のことでした。

決してこの開発が無駄であったとは言いません。むしろ結果的に様々な点で生きている部分があります。しかし、REALの様に少人数・短時間でマルチなタスクを処理していかなくてはならない状況下では、削ることができるものは積極的に削るべきなのです。

実際のプロダクトを見てもらえないと検証も営業もできない!そんなイメージを持っていましたが、そんなことはありません。

某大手ECサービスは、はじめは商品の注文があったら手作業で梱包し発送していたようです。さも自動化システムやAIが入っているかのように見せておきながら裏では壮絶なアナログ対応をしていました。しかし、ある程度利用者が増えてから本当の自動化システムやAIといった機能を実装して成功を収めました。

事業を開始する上で、すぐにアプリ化やプロトタイプの開発という考えに向かってしまいがちですが、自身のサービスの本質はをとらえた上で、特に検証段階では「本当にその開発は必要か?」という問いを持つことが大事だと学びました。

 

「良いですね!」で満足してはいけない

個人的にはここが一番大きな学びだったと感じています。

プロトタイプが完成してから、100人は優に超える方々に体験してもらいました。「良いですね」「面白いですね」「新しいですね」といったポジティブな感想も多く頂くことができました。しかし、そこから購入してもらうことまでの壁は想像以上に厚いものでした。

市場全体として購入実績が少ないものに、簡単にお金を払ってはくれません。

本当の困りごとは何なのか、価格は適切か,,,様々な要素を元に人は購入の意思決定を行います。「良いですね!」はその導入部分にすぎません。

「良いですね!」で満足してはいけず、「買います!」と言ってもらえるサービスの提案ができているのか、繰り返し検証を行いながら探っていく必要があることを学びました。

さいごに

この実践企業インターンREALではここでは語りつくせないほどの多くの学びがありました。特に実践してみることで、普通の学生生活では到底得ることのできない困難に直面することができます。これはとても有難いことです。

参加を迷っている方はぜひ、一歩飛び込んでみてください!想像できないような困難と同時に、素晴らしい出会いがあると思います。

 

今後のReal参加者への一言

私が感じた、学生がビジネスを行う上で陥りやすい問題の原因はメンタルブロックや思い込みだと思いました。ぜひ、固定観念に囚われず困難に立ち向かっていってもらえればと思います。

 

Realが終わってからもこれまでの経験を生かしてVLRAP.は引き続き活動を続けていきます。興味ある方はご連絡お待ちしております。

以上、VLEAP.の松広でした!

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Writer:松広 航(まつひろ こう)

早稲田大学創造理工学研究科総合機械専攻にてロボットを学ぶ修士学生

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